「ファームビジネスにおける六次産業の創造」広野牧場は生産者の顔が見える商品へのニーズに対応すべく大規模酪農経営を中心に、酪農教育ファーム、いちご観光農園、森のジェラテリアMUCCA2店舗、今回森のピッツェリアVACCA、チーズ工房といった消費者と接する各部門との連携で相乗効果を上げ、地域に生きる六次産業化の未来を感じさせます。
VACCAは築100年近く前の牛舎(納屋)を六次産業化補助事業として全面改修、スクラップ&ビルドから時代はストック(今あるもの)活用への移行、古い納屋にどう価値と魅力その姿をどう残すか、小屋組など古き良き素材はそのままの姿で再利用、また耐力壁の白い壁と既存空間に対比させることでコントラストをつけエレガント感を表現、デザイン的には空間全体をシックアースな素材感で彩度感を抑え、pizza窯をポイントカラーと考え、商品イメージと空間を合わせるためにスパニッシュイタリアンの要素と昔の農家的要素を組み合わせています。
牧場で生産された生乳を熟成させジェラード、チーズに加工して薪のpizza窯で焼いて販売と、これからのファームビジネスの良さ楽しさを感じてもらえるように、また幅広い集客効果に期待「地方に生き」「地方を変える」取り組みの大切さを感じます。