山の上という自然環境を生かすため、自然エネルギーを空間に取り入れるパッシブデザインを考慮し計画、立地環境や気候風土、季節ごとに変化する環境を予測し開口、通風、日射のプランをたてエコデザインを構成、オーダーメイド感覚を大切に考えています。
自然に恵まれた環境において光、風、雨、月光、星明かり、山の水も取り入れ微気候感覚をつくる、山の水を引いた水盤の上に深い軒先を掛け夏の日差しを遮り、水の反射した波光が室内の白い壁に投影され動く光が現れます。
梅雨には屋根からの雨水が水盤にカーテンのように注がれ、中庭からは山の風が室内を循環し、冬には開口からそそぐ光が気持ちを温め、夜には月光と星明かりがトップライトより空間をまどろみます、花鳥風月、光と風を楽しむ空間の模索です。
記 長尾勝彦